ニキビ跡に効く
サブシジョン治療の効果とは?
ニキビが治った後に残ってしまった、デコボコとしたクレーター状のニキビ跡。メイクでも隠しきれず、長年悩み続けている方も少なくありません。
ここでは、深いニキビ跡の改善に特化した治療法「サブシジョン」のメカニズムと、当院ならではの治療の特徴について解説します。
サブシジョンとは何か?
①ニキビ跡は固い線維が下に引っ張っています
②ニキビ跡の下の固い線維を針で切ります
③線維が切れ、へこみが改善します
④ヒアルロン酸などを注入して再癒着を防ぎます
サブシジョンは、セルフケアや従来の治療では改善が難しかった「深いクレーター状のニキビ跡(陥凹型瘢痕)」を治療するために開発された医療技術です。
ニキビの炎症が長引くと、皮膚の深部(真皮層や皮下組織)で組織が硬くなる「線維化」が起こります。この線維が皮膚を内側から強く引っ張ってしまうことで、肌表面に凹み(クレーター)が生じるのです。一度癒着してしまった組織は、自然治癒で元に戻ることはほとんどありません。
サブシジョンでは、医療用の特殊な針を皮膚の側面から挿入し、この「皮膚を引っ張っている線維」を物理的に切断・剥離します。凹みの原因となっている癒着を直接断ち切ることで、皮膚を下から持ち上げ、平らな状態へと戻していきます。
ダーマペンやフラクショナルレーザー、ポテンツァなどの施術を受けても効果を感じられなかったという方や、広範囲に及ぶ深いニキビ跡にお悩みの方にとって、非常に有効な治療法です。
フェミーのサブシジョン施術
フェミークリニックでは、単に癒着を剥がすだけでなく、「より美しく、滑らかな仕上がり」を追求し、独自の工夫を凝らしたサブシジョンを提供しています。
「二層剥離」でムラのないなめらかな肌へ
クレーター状のニキビ跡は、浅い部分と深い部分の両方に癒着が残っていることが多く、凹みの深さや形もさまざまです。
フェミークリニックでは、のべ21万件以上のニキビ・ニキビ跡を診てきた経験を生かし、まずは癒着の位置や状態を丁寧に見極めます。
その上で、「浅い層」と「深い層」に段階的に働きかける二層剥離を行います。深い癒着だけでなく、一般的な治療では残りやすい浅い癒着にもアプローチするため、治療後に凹凸や色ムラが出にくいのが特徴です。
浅い凹みから深いタイプまで幅広く対応でき、再癒着のリスクも抑えられるため、より均一でなめらかな肌を目指しやすくなります。
二層剥離法のメリット
- 浅い凹みから深いものまで、あらゆるタイプに対応
- 癒着の取り残しを防ぎ、ムラのないなめらかな肌へ
- 再癒着(後戻り)しにくく、高い効果が持続
サブシジョン×再生注入で、ふっくらとしたハリのある肌を取り戻す
当院では、サブシジョンで癒着を剥がした後のスペース(空洞)に、皮膚再生効果の高い製剤を注入する併用治療を行っています。
使用するのは、ACRS(自己血サイトカインリッチ血清)やリジュラン、ボライトといった、肌の修復力を高める薬剤です。これらを剥離と同時に注入することで、組織が再びくっついてしまう「再癒着」をブロック。さらに、薬剤の働きで肌の内部からコラーゲン生成が強力に促進されるため、凹みを底上げし、ふっくらとしたハリのある美しい仕上がりへと導きます。
ニキビが治った後に残る「クレーター(陥凹型瘢痕)」は、肌表面がデコボコとくぼんでしまった状態のことです。 メイクで隠そうとしても影ができて目立ってしまったり、光の当たり方で凹凸が強調されたりと、ニキビ跡の中でも特に精神的な負担が大きい症状です。 赤みや色素沈着とは異なり、皮膚の構造そのものが変形してしまっているため、自然に元に戻ることはほとんどありません。
クレーターになる仕組み
なぜ、ニキビが治った後に肌がくぼんでしまうのでしょうか。
その原因は、皮膚の深い部分で起きている「誤った修復」にあります。 ニキビが悪化して炎症が肌の奥の真皮層にまで達すると、肌は急いでそのダメージを修復しようとしてコラーゲンを過剰に生成します。
その過程で組織が硬く固まる「線維化」が起こり、この硬くなった線維が皮膚の表面を内側から強く引っ張って癒着してしまうことで、クレーター状の凹みが定着してしまうのです。 真皮層は表皮のようにターンオーバーが行われないため、一度深部で固まってしまったこの構造的な変化は、時間が経っても自然に治ることはありません。
なぜクレーターはセルフケアでは治せないのか?
クレーター状のニキビ跡は、肌の奥深くにある真皮層で組織が硬く癒着していることが原因です。
そのため、肌の表面(角質層)を整えるような一般的なスキンケアやピーリングだけでは、凹みの根本原因である深部の癒着にまでアプローチすることができません。
赤みやくすみといった浅い層のニキビ跡とは異なり、肌の内側から線維によって強く引っ張られている構造そのものを変える必要があるため、自力で治すことは非常に難しく、専門的な治療が必要となります。
ダーマペンやレーザーなどの治療を繰り返しても改善しなかった深いニキビ跡に対し、サブシジョンは有効な解決策となります。 肌表面のケアではなく、凹みの原因となっている深部の癒着を直接断ち切るため、これまで変化の乏しかった頑固なクレーターに対して効果を発揮します。
ニキビ跡の改善効果
当院のサブシジョンは、皮膚を内側から引き込んでいる線維を切断し、凹みを物理的に持ち上げ、ACRSやボライトなどを注入して再癒着を防ぎます。
深いニキビ跡は皮下組織と筋膜が硬く癒着しており、この強力な引き込みがある限り、肌表面にレーザーを当てても凹みは平らになりません。
癒着を剥離して内側からの引き込みをなくすことで、肌は本来の高さへと戻ります。
さらに剥離した部分では、傷を治そうとする働きに加え、注入した薬剤の効果も加わることでコラーゲンの生成がより促されます。癒着を断ち切る処置と組織の再生という2つの作用によって、ニキビ跡を根本から整えていきます。
クレーター肌への効果
クレーター肌には浅い凹みと深い凹みがあり、それぞれで癒着の位置や深さが異なります。深い層の癒着が強いほど、表面の治療では改善が届かず、凹みが残りやすい点が課題でした。
サブシジョンは、こうした深層の癒着にも直接アプローチできるため、凹みの底が持ち上がり、影として見えやすい部分の凹みが軽減していきます。
特に、波打つような凹凸が広がる「ローリング型」のクレーターには最適です。このタイプは広い範囲で癒着が起きているため、ピンポイントで穴を開ける治療法では改善が困難ですが、サブシジョンであれば「面」で癒着を剥がせるため、広範囲の凹凸を効率よく改善できます。
また、凹みに脂肪の萎縮が関与しているケースでは、ヒアルロン酸などを併用して内側から支えを補うことで、剥離後の皮膚が安定しやすくなります。 クレーターは複数の層が関係して形成されるため、必要に応じて浅い層と深い層の両方にアプローチすることで、より均一な肌質をめざせます。
サブシジョンは、ニキビ跡の凹みを物理的に持ち上げる治療法ですが、一度の施術ですべてのクレーターが完全に平らになるわけではありません。 肌の修復期間に合わせて適切な回数を重ねることで、より自然でなめらかな仕上がりを目指すことができます。ここでは、目安となる治療回数と、効果を感じられるまでの期間について解説します。
一般的な施術回数
サブシジョンの効果には個人差がありますが、満足のいく結果を得るための目安は1~3回程度です。 1回の施術でも「凹みが浅くなった」と感じる方は多いですが、深いクレーターや広範囲の癒着がある場合、回数を分けて段階的にアプローチすることで、肌への負担を抑えながら確実に改善していくことができます。
治療の間隔については、1ヶ月程度空けることが推奨されます。 これは、施術による内出血や腫れが完全に引き、肌の内部で組織の修復が進むのを待つためです。早く治したいからといって間隔を詰めすぎると、皮膚への負担が大きくなり、かえって回復が遅れる原因にもなります。
効果を実感するまでの期間
サブシジョンの効果は、施術直後の変化と、その後の修復による変化の二段階で現れます。 施術直後は、癒着していた線維が切断されることで、凹んでいた部分が持ち上がったように感じられます。
しかし、直後は麻酔や処置による腫れやむくみが生じやすいため、それらが落ち着いて本来の仕上がりが見え始めるのは、施術からおよそ1週間後が目安です。その後、本格的な肌質の変化が訪れます。
施術で生じた傷を治そうとする「自然治癒力」が働き、真皮層でコラーゲンやエラスチンの生成が活発になるためです。この修復の働きには数週間から1ヶ月ほどかかります。徐々に肌の内側からハリが生まれ、ふっくらとした弾力が戻ってくることで、施術から1ヶ月程度でより明確な治療効果を実感できるようになります。
サブシジョンは皮膚の下に針を通して行う治療のため、施術後には内出血や腫れ、赤みといった反応(ダウンタイム)が生じることがあります。
これらは時間の経過とともに自然に治まっていきますが、大切なご予定の前などはスケジュールを調整するなど、あらかじめダウンタイムの期間や過ごし方を理解しておくことが大切です。
ダウンタイムの長さ
治療直後は赤みや腫れ、内出血が出ることがあります。一般的には1週間前後で自然に引いていきますが、体質や治療範囲によっては2週間ほどかかるケースもあります。
施術当日は熱感を覚えることもあり、翌日〜数日は火照りが続く方もいます。強い痛みが長く続くことはまれですが、気になる場合はクリニックへ相談してください。
ダウンタイム中の注意点
サブシジョン後の肌はとても敏感な状態です。腫れや内出血を少しでも早く落ち着かせ、仕上がりを整えるためには、ダウンタイムの過ごし方がとても重要になります。
無理をせず、肌に負担をかけないケアを心がけましょう。
| 注意点 | 内容 |
|---|---|
| 麻酔 | 表面麻酔あり |
| 洗顔・入浴 | 当日は洗顔・入浴を避け、翌日からはこすらず優しく洗う。 熱いお湯は刺激になりやすいため控える。 |
| メイク |
翌日から軽いメイクは可能。 内出血部分を強くカバーしようとすると刺激になるため、やさしく仕上げる。 |
| 飲酒 | 翌日から可能 |
| 運動 | 1週間ほどは、サウナ・ホットヨガ・飲酒・激しい運動を控えると内出血が悪化しにくい。 |
| 保湿ケア |
乾燥しやすいため、医師推奨の保湿剤でしっかり保湿。 摩擦を与えないように塗布する。 |
| 冷却 | 赤みや腫れが気になる場合は、アイスパックで軽く冷やすと落ち着きやすい。 |
| 紫外線対策 |
日焼けは色素沈着の原因に。 外出時は日焼け止めを丁寧に塗り、長時間の直射日光は避ける。 |
| 受けられない人 |
妊娠中、または妊娠の可能性がある方 血をサラサラにする薬を服用中の方 真性ケロイド体質の方 アレルギー、特異体質の方 治療部分に皮膚疾患がある方 |
サブシジョンは、凹んだニキビ跡の改善に有効な治療法ですが、皮膚の下に針を入れる施術であるため、一定の副作用やリスクが生じることがあります。
多くは一時的な症状で自然に落ち着きますが、治療の特性を理解し、適切に対処することが大切です。
一般的な副作用
| 副作用 | 詳細 |
|---|---|
| 内出血 | 最も多くみられる反応で、紫〜黄色に変化しながら1〜2週間かけて吸収されます。治療範囲が広いほど目立ちやすい傾向があります。 |
| 腫れ・むくみ | 施術直後から数日間続くことがあります。組織の剥離による反応であり、自然に引いていくのが通常です。 |
| 赤み・熱感 | 治療当日は火照ったような感覚が残ることがあり、翌日〜数日続く場合もあります。炎症の一時的な反応です。 |
| 痛み・鈍痛 | 麻酔をしても、治療当日は軽い痛みや重だるさを感じることがあります。数日以内に落ち着いていきます。 |
| 一時的な凹凸 | 皮下で剥離操作が行われるため、施術直後に凹凸が気になる場合がありますが、経過とともに馴染んでいきます。 |
| 針跡 | 数日〜1週間ほど残ることがあります。ファンデーションで隠れる程度で、時間の経過とともにほとんどわからなくなります。 |
| 血腫(まれ) | 内出血が強く出た場合に起こることがありますが、多くは自然に吸収されていきます。 |
リスクを軽減するための対策
副作用を最小限に抑えるためには、治療後の過ごし方が重要です。施術直後の肌は敏感になっているため、まずは刺激を避けることが必要になります。
当日の洗顔や長時間の入浴、飲酒などは控え、翌日以降はやさしく肌に触れるようにしましょう。また、赤みや腫れが気になる場合には、患部を軽く冷やすと炎症が落ち着きやすくなります。
乾燥しやすい時期には保湿ケアを丁寧に行い、医師からすすめられた保湿剤を使うと安心です。紫外線も刺激の一つになるため、外出時は日焼け止めをしっかり塗り、直射日光を避けることが望ましいでしょう。さらに、サウナやホットヨガ、激しい運動、飲酒といった血行が急に良くなる行為は、内出血や腫れを悪化させる要因になります。
施術後1週間ほどは控えめに過ごすと、経過がスムーズになります。治療頻度についても、早く結果を出したいからと無理に間隔を詰めてしまうと、むしろ肌に負担がかかりダウンタイムが長引く原因になりかねません。
医師の判断に従い、肌が十分に回復したタイミングで次の治療を進めることが大切です。
ニキビ跡には、サブシジョン以外にもダーマペンやフラクショナルレーザーなどいくつかの治療があります。どれも肌の再生を促す点は同じですが、改善の仕組みが異なるため、向いている症状も違います。とくにクレーター状のニキビ跡は治療方法によって効果に差が出やすいため、それぞれの特徴を理解しておくと治療の選択がしやすくなります。
ダーマペンとの違い
ダーマペンは、細い針で皮膚の表面に小さな穴をあけ、その傷を治そうとする働きを利用して肌を整える治療です。ハリやキメを整えたり、毛穴を目立たなくしたりする効果が期待でき、浅いタイプの肌悩みに向いています。しかし、深いクレーター状のニキビ跡は、皮膚の下で組織が強く引きつれている状態のため、ダーマペンだけでは十分に改善しません。そのため、まずサブシジョンで引きつれを切り離し、凹みの原因を取り除いたうえで、仕上げとしてダーマペンで肌質を整えるという流れがよく選ばれています。ダーマペンは、サブシジョン後の肌をよりなめらかに仕上げたい方に向いています。
フラクショナルレーザーとの違い
フラクショナルレーザーは、レーザーの光で皮膚に細かい穴をつくり、その傷が治る過程で肌の弾力を支える成分が増え、凹凸がなめらかになる治療です。毛穴や浅い凹凸の改善に向いています。
ただし、こちらも深いクレーター状のニキビ跡を単独で大きく改善することは難しいとされています。そのため、サブシジョンで皮膚の下の引きつれを先に解消し、そのあとにレーザーで表面を整えるという順番で行うと、より総合的な改善が期待できます。
サブシジョンは単独でも凹みの改善を期待できますが、より高い効果を求める場合は、治療後の肌表面のケアや深いクレーターへの追加処置が重要になります。とくに肌の凹凸が強い場合や、長年悩んできた深いタイプでは、サブシジョンだけでは仕上がりに限界が出やすいため、適切な併用治療を取り入れることで仕上がりが大きく変わります。
CO2レーザーとの組み合わせ「アブレーション」
サブシジョンで皮膚の下の癒着を取り除いても、表面の段差が残ることがあります。こうした表面の凹凸に対しては、CO₂レーザーを使ったアブレーションを追加すると仕上がりが安定しやすくなります。
アブレーションは、皮膚の表面を薄く削ることで高さの差を整える治療です。
サブシジョンで内部の原因を解消し、アブレーションで表面を調整することで、次のようなメリットがあります。
-
サブシジョンだけでは改善しきれない凹凸をなだらかにできる
-
肌の表面のザラつきを軽減できる
-
クレーターの「縁」が目立ちにくくなる
-
凹凸の差が小さくなり、全体の印象が整いやすい
深い凹みに対しては1回で明確な変化が出ることもありますが、ダウンタイム(赤み・保護期間)が必要な治療のため、長めの休みを取れるタイミングで行うことが推奨されます。
アイスピック型クレーターにも対応
アイスピック型クレーターは、細く深い穴のような形状が特徴で、通常のレーザーや外用治療では改善しにくいタイプです。皮膚の下が硬くなっていることが多く、まずはサブシジョンで内部の引きつれを丁寧にゆるめることが重要になります。ただし、表面の開口部が非常に狭いため、サブシジョンだけでは凹みが残る場合があります。
そのようなときは、サブシジョン後にCO₂レーザーによるアブレーションを追加し、表面の高さを整えることで改善しやすくなります。
動画で解説